Vol.3 ごぼう&じゃがいも
畑に春がやってきました!
3月に入り、すっかり陽射しは春になりました。畑のまわりにも“春黄金花”(はるこがねばな)と呼ばれる「山茱萸」(さんしゅゆ)の黄色い花が咲き、彩りを加えてくれています。陽気もよくなり、畑で作業をしていると、汗ばむこともあるくらいです。
とはいえ、「春は三寒四温」――。暖かいと思ってもいきなり寒くなる日もあります。風邪などひかないようしっかり栄養を取って備えたいものですね。
さて今月は、冬の寒さに地中で耐えてくれたごぼうと、追熟させたじゃがいも、霜にも負けなかったパセリを使った2品をご紹介します。
~今日の収穫物~
ごぼう、じゃがいも
~今日のレシピ(材料はすべて3~4人分です)~
・牛肉とごぼうのまぜご飯
・じゃがいもと茸(きのこ)のソテー ゴルゴンゾーラ風味
レシピ1 : 牛肉とごぼうのまぜご飯
秋から冬にかけて少しずつ大事に収穫しているごぼう。その味を思いっきり楽しみたくて、ごぼうが主役のまぜごはんにしてみました。
香りが高くてやわらかいごぼうは、牛肉との相性もぴったりで「おかわり!」の声が聞こえてきそうです。
<材 料>
ごぼう・・・中2本
牛肉切り落とし(こま切れ)・・・200g
すき焼きのたれ・・・適宜
白米・・・2合
<つくり方>
- ごぼうはささがきにして、しばらく水に放ったらザルにあげます。通常ごぼうはあく抜きのために酢水に放ちますが、採れたてなら水でかまいません。
※ささがき初心者はピーラーを使うとラクにできます。 - 牛肉は食べやすいようにひと口大に切ります。
- フライパンにごま油を熱し、ごぼうを炒めます。
- 油が全体になじんだら、すき焼きのたれをごぼうがひたひたにかぶるくらいに注ぎます。
- ごぼうが柔らかくなったら、牛肉を加え全体に火が通るまでサッと炒めます。
- 炊きたてのご飯とまぜれば出来上がりです。
※ご飯に粘りが出ないように手早くまぜましょう。へらでご飯を切るようにまぜるのがコツです。
レシピ2 : じゃがいもと茸(きのこ)のソテー ゴルゴンゾーラ風味
収穫してから追熟させたじゃがいもと、冬の霜にも負けず青々してくれているパセリを使って付け合わせにしました。ゴルゴンゾーラチーズと茸(きのこ)のクセがじゃがいもと良くマッチして、まさに「クセ」になる一品です茸はブラウンマッシュルームとしいたけを使いましたがお好みで。。
<材 料>
じゃがいも・・・中4個
しいたけ・・・4枚
ブラウンマッシュルーム・・・4個
ゴルゴンゾーラチーズ・・・40g
パセリ・・・適宜
オリーブ油、塩、こしょう・・・適宜
<つくり方>
- じゃがいもは火が通りやすいように薄めの輪切りにします。
- しいたけ、ブラウンマッシュルームは薄切りにします。
- パセリは粗めのみじん切りにします。
- フライパンにオリーブ油を熱し、じゃがいもを焼き色がつくまで炒めたら、一度、お皿に取り出します。
- フライパンにオリーブ油を足し、しいたけ、ブラウンマッシュルームを炒めます。
※茸類は油を吸いやすいのでオリーブ油は控えめにします。 - 茸類に火が通ったら、ゴルゴンゾーラチーズを加えて、チーズを溶かしながら茸にからめます。
- 先に炒めておいたじゃがいも、粗みじんにしたパセリを加え、全体がなじんだら塩・こしょうで味を調えれば出来上がりです。
あると便利!コーナー
春は“芽吹き”の季節
トマト、茄子、パプリカ、ズッキーニ、かぼちゃ、ここのところ毎週、せっせと夏野菜たちの種をまいています。ポットにまいた種がやがて芽を出して、ぐんぐん大きくなっていく姿を観察するのはとても楽しく心躍るもの。どんな姿になっていくのか想像するとワクワクします。春は“芽吹き”の季節ですね。
わが家では、この時期、内窓の日当たりのよい場所は野菜の苗に占有されます。手間はかかりますが、苗の出来ひとつで野菜の善し悪しが決まるのでここは頑張りどころです。
苗のうちは葉っぱと茎の緑だけですが、夏になればトマトやパプリカのように赤、黄色、オレンジといったカラフルな実をつけてくれるものもたくさんあります。もしあなたのお庭やベランダがお花だけなら、今年はそこに夏野菜の彩りを添えてみるのもいいかもしれませんね。今年は、いつものお庭ではなく花と野菜の両方で華やぐ楽しいポタジェにするチャレンジをしてみませんか?