Vol.6 レタス&ほうれん草

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シャキシャキレタスで夏の“極旨”サンドイッチ

6月といえば梅雨の季節です。今年は6月10日が「入梅」(にゅうばい ※暦の上での梅雨入り)。じめじめとしてなかなか快適とは言いがたい季節ですね。その一方で、畑仕事がとても多い季節です。トマトの枝やキュウリのつるを支柱などに添わせる「誘引」という作業や、不要なわき芽を取り去る「芽かき」という作業を、雨の合間をぬってやらなくてはいけません。
もちろん、すくすく育つベビーコーンやヤングコーンなどを食べるという畑ならではのお楽しみもありますが……。気温が高く、雨も多い6月は、ちょっとでも手を抜くと、トマトやキュウリなどはあっという間に大きくなってしまいますし、雑草もどんどん伸びてきます。この時期、頑張っておくことで、美味しい夏野菜がどっさり採れるうれしい状況になってくれるのです。
そんな梅雨時は食欲が落ちないように、食べるものにも工夫が必要です。今月はそんなときにぴったりのメニューを二品ご紹介します。シャキシャキのレタスと、鉄分たっぷりのほうれん草を食べて、じめじめした梅雨を吹き飛ばしてしまいましょう。

収穫物
~今日の収穫物~
レタス、ほうれん草

~今日のレシピ(材料はすべて3~4人分です)~
レタスとオイルサーディンの“極旨”サンドイッチ
ほうれん草と温泉たまごの“ジュレ”サラダ

レシピ1 : レタスとオイルサーディンの“極旨”サンドイッチ

グリーンサラダと言えばレタスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。赤いトマトと並んで、サラダには欠かせない生野菜の代表格ですね。採れたてのレタスはとてもみずみずしくて、食感はシャキシャキとして、これからの暑い季節には欠かせない葉物野菜です。畑やお庭で作るのもそんなに難しくありません。種をまいておきさえすれば、さほど手間をかけずにきれいな“緑のボール”が出来上がってくれます。もちろん苗を買ってくればもっと確実です。そうやって、シャキシャキとした美味しいレタスが手に入ったら、ぜひ試していただきたいレシピがあります。それはサラダではなく(笑)、オイルサーディンを使ったボリュームたっぷりのサンドイッチ!
レタスとオイルサーディンのサンドイッチのお話をすると驚かれる方が多いのですが、実は絶妙な組み合わせです。味だけでなく見た目も贅沢な“極旨”の一品です。今回は、サンドイッチに温泉たまごと香草パン粉をのせて、とても贅沢なサンドイッチになりました。

<材 料>
たまご・・・人数分
コーヒーフィルター・・・人数分
8枚切り食パン※・・・人数分
マスタードマヨネーズ・・・適宜
レタス・・・適宜
オイルサーディン缶詰・・・1缶で1.5~2人前くらい
※写真では全粒粉の食パンを使っています。

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<つくり方>

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  1. まず温泉たまごを作りましょう。ここではコーヒーフィルターを使う方法をご紹介します。最初にコーヒーフィルターにたまごを割り入れます。
  2. フィルターをクリップで止めたら、お湯を沸騰させたお鍋に入れて火をつけたまま2分待ちます。
  3. 2分たったら、フィルターに入れたまま冷水で冷やしておきましょう。
  4. 次に、食パンにマスタードマヨネーズを塗ります。
    (食パンは一手間かけてトーストするのもgood! トーストサンドにするとさらに香ばしく仕上がります。)
  5. レタスを何枚か敷いたら、その上にオイルサーディンをお好みの量のせ、<3>の温泉たまごをのせれば出来上がりです。
    この上に、前回ご紹介した香草パン粉をふりかけると、サクサクした食感と粉チーズの香りが加わってよりいっそう食欲が増す味になります。

Information:使えます! コンソメジュレ

市販のコンソメのほとんどが、1キューブ(または1包)、300ccのお湯で溶くとコンソメスープが出来るようになっています。そこで200ccのお湯で濃いめのスープをつくり、ゼラチンを2.5g加えて冷蔵庫で冷やせばゆるゆるのゼリー=コンソメジュレの出来上がりです。胡椒やカレー粉を加えてお好きにアレンジしてみてください。
これからの季節、冷たいジュレはドレッシングやソースの代わりになって、見た目も涼しげです。

レシピ2 : ほうれん草と温泉たまごの“ジュレ”サラダ

本来、ほうれん草の甘みが増すのは冬の寒い季節ですが、この時期のほうれん草はえぐみが少なくてサラダ向きです。温泉たまごの黄身をとろーりと和えるイメージでよく冷やしたコンソメ味のジュレと一緒にどうぞ。先月ご紹介した香草パン粉をかけるとご馳走サラダの出来上がりです。

<材 料>
ほうれん草・・・1束
温泉たまご・・・人数分 ※レシピ1参照
コンソメ・・・適宜(コンソメ1個につき、お湯200ccで溶きます)
ゼラチン・・・2.5g
香草パン粉・・・適宜

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<つくり方>

  1. ほうれん草を食べやすい大きさに手でちぎり、お皿に盛ったらその上に冷やしておいた温泉たまごをのせます。
  2. さらに、コンソメジュレをかけ、彩りを豊かにするため溫泉たまごを割って黄身を見せます。
    ここでも前回ご紹介した香草パン粉をお好みでかけるとさらに美味しさが一段上がりますよ。

“袋”で野菜を作ってみませんか?

ベランダやお庭で野菜を作ろうとすると、あれこれと必要なものが出てきます。培養土はもちろんですが、それを入れるコンテナ、肥料や、小さなシャベル、支柱やじょうろなど、あれこれ揃えないといけなくなりますね。ちょっと面倒に思うとなかなか始められません。結局、今年もできなかった、ということになりがちです。
でも、最近ではとても便利なグッズが手に入るようになりました。こういったものを使えば肩に力を入れずにベランダやお庭で野菜作りを始めることができます。今回ご紹介するのは、なんとトマトを育てるための培養土入りの袋です。これさえ手に入れれば、後はトマトの苗を買って植えるだけ。必要なのは大きくなるときのために支柱くらいです。この袋にはトマトの成長に必要な栄養入りの土が入っているので、肥料を買う必要もありません。あとは袋に書いてあるとおり、ときどき、水やりをしさえすればすくすくと育ってくれるのです。
写真は有名なトマトケチャップメーカーのものですが、こういった製品はホームセンターなどに行けば手に入ります。ベランダやお庭で手間をかけずに野菜づくりを楽しみたい人には最適です。ぜひお試しください。

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